語学留学徹底比較①-2:語学学校-授業ってどうよ? -フィリピン(バコロド)とアメリカ(サンフランシスコ)留学体験記-
今回は「①-2:語学学校の授業について」です。
前の記事でも書きましたが、比較しているのはあくまでも下記2つの学校であって、その他の学校は事情が異なるかもしれません。あしからず。
フィリピン(バコロド):E-Room
アメリカ(サンフランシスコ・ベイエリア):Education First
語学学校の授業で比較するべきポイントは、
1:時間割・授業数
2:授業形態・中身
3:教師の質
といったところでしょうか。
前の記事でも書きましたが、フィリピンは2カ国留学の1カ国目のメッカになろうとしている国です。なので、比較的語学力の低い日本人・韓国人・台湾人が集まってきます。
なぜか欧米・南米・その他のアジアからは学生が来ない、、というかあまり知られていない様子。
アメリカの学校に来て最初に感じたのは世界から来る奴らはガンガンしゃべってくるので、「なんだ喋れんじゃん、なんで留学来てんの?」ということなんです。
でも、よくよく耳を澄まして聞いたり、朗読しているのを聞いたりするとどうも発音も文法もめちゃくちゃなんです。
イタリアなまり、ポルトガルなまりの文法めちゃくちゃな英語をガンガンしゃべってくるのでこっちは当然「???」なんです。なるほど語学留学する必要あるわけで。
そういう基礎を学びたい方は断然フィリピン留学をお勧めします。
ということで早速比較です。
1:時間割・授業数
フィリピン留学(E-Room)では、
月:8:00-18:00
火:8:00-18:00
水:8:00-18:00
木:8:00-18:00
金:8:00-18:00
という9時間の中でどれだけ授業を取るか、という感じです。
僕が申し込んだコースは1日6コマ(1コマ50分)のトータル300分でした。
16時には授業が終わるように組んで
8:00-9:00
10:00-12:00
13:00-16:00
という感じで授業を組み込むというスケジュールにしました。
もちろん時間を自分の好きなようにカスタマイズできます。
一日6時間って少ないかなぁと思いましたがとんでもない。
6時間集中を保たなければいけない、って結構脳みそがしんどい。年のせいか?w
一日が終わるとホントに完全燃焼状態になるんです。オーバヒート状態。
中には1日8時間という猛者もいましたが、とてもじゃないけど増やせませんでした。。
一方アメリカ(EF)の方はこんな感じです。
月:11:00-17:00
火:08:00-14:00
水:11:00-17:00
木:08:00-14:00
金:11:00-17:00
1日80分×3コマです。
トータル240分なのでフィリピンと比べると60分ほど少ない。
これだけで結構緩いな・・・と感じてしまいます。
2:授業形態・中身について
続いて、授業の形態とその中身についてですが、いろんなサイトで言われている通り、フィリピンの特徴は圧倒的に「マンツーマン」という所にあります。
フィリピン(E-Room)では6コマ中5コマがマンツーマン、1コマはグループクラスでした。
グループクラスはフリートーキングなんですが、多くても学生は4人という感じです。
僕の時はMAX3人+先生の4人での授業でした。
授業の中身としては
・Grammer
・Idiom
・Conversation
・Reading
・Pronunciation
・Vocabulary
の中から自分が伸ばしたい点を学校に言って、組み込むことができました。
僕はこの中からGrammer, Idiom, Conversation, Reading, Vocabularyの5つを選択しました。
中には教科書そっちのけでずーっとフリートーキングを楽しむ学生もいました。それはそれで良いトレーニングだと思います。
僕も毎週月曜とかは「週末何してた?」って話題でそれぞれのクラスの先生に報告して終わったりとかする時もあるんですが、なかなかこれも良い練習でした。
基本的には教科書に沿って進んでいくんですが、Readingの教科書の中身があまりにもつまらなかったので(中学の教科書に出てくるようなちょっと面白いけど、どうでも良い内容)近くの本屋に行ってWebマーケティングの英語本を買ってきて先生と一緒に読んでました。
意外とこれが功を奏したというか。
先生は英語はわかるけどマーケティングのことは知らない。ので、
「B2B」とか「Affiliate」とか「CRM」とかそういう言葉が出てくると「?」ってなるんです。
逆に僕はマーケティングをかじっているのでその言葉は知ってるけど英語で説明できないので「・・・」ってなるんです。専門用語はわかるけど、その合間にあるボキャブラリーがわからない・・・とか、いろいろととても良い練習になりました。
興味のある分野の英語を学ぶってホントに効率良いですね。
たどたどしいながらも図解とEasy Englishでマーケティングのことを素人に説明するんですが、これがかなりしんどかったけど良かった。
こんな個人のわがままに付き合ってくれるなんてホントに良い先生!
絶対アメリカではできないことで、マンツーマンならではだなぁ、と感じました。
あと、もしフィリピン留学をするという場合は、Readingの教科書は自分の興味のある分野の本を買っていく事をお勧めします!
バコロドにも本屋はありましたが、そこまで専門的な本が揃っている訳ではないので、Amazonとかで買っていくのが得策かと。
でも、こういう時に活躍するのがKindleとかですよね。
本屋行く必要も無いし、かさばる本を持ち歩く必要も無い。まさにこれ。ちょっと欲しくなりました。
一方アメリカ(EF)の方ですが、基本的に英語のレベル別に小中学校みたいなクラスに分けられます。
1クラス12~15人と言ったところでしょうか。担任の先生もつきます。
だいたい同じレベルの仲間ができるのでこれはこれで良いかも。
で、1日の3コマ中2コマをこのクラスで過ごします。残りの1コマは選択授業ですね。
これは申し込んだコースで変わってきます。
6週間ごとにプレイスメントテストが行われ、またスキル別に割り振られていく、というシステムです。
ちなみに、A(初級)、B(中級)、C(上級)という大まかなレベルがあり、さらにその中で6段階に細かく分かれてます。
A1~3
↓
A2~3
↓
B1~3(僕はここのB1-3のところです)
↓
B2~3
↓
C1~3
↓
C2~3
こんな感じですね。
ちなみにフィリピンに着いた時は多分A1-3くらいだと思うので、かなり効率的に英語が上達できたんじゃないかなぁと実感しています。
B2-2になると企業にインターンシップにも行けるので、僕は取り急ぎここのレベルを目指す事にしました。
で、肝心の授業の中身なんですがマンツーマンとグループクラスの違いを味わう事になります。
マンツーマンとは違って自分のわからないところを徹底的に聞けない、逆に自分がわかってるところで授業が止まる。当たり前のことなんですが、おそらく初級クラスだったらホントに時間の無駄じゃないかと思いました。
フィリピンではその辺を自分のペースでいかようにも変えられるし、わかんないところを理解するまでできるし。英語が不安な方は断然フィリピンですね。
アメリカ(EF)では基本的には先生の中にカリキュラムがあって、それに従わなければならないです。
あとグループクラスでしかも人数多いと自動的に発言の機会が少なくなります。フィリピンでは基本的にマンツーマンなので発言する機会が圧倒的に多い。これも大きな違いですね。
3:教師の質について
でも先述もしましたがフィリピン(E-Room)は基本的に若い先生が多いです。
20代前半から中盤にかけてってところでしょうか。
あと英語はフィリピンの共用語でもあるんですが基本的にはタガログ語・イロンゴ語の現地語をしゃべったりするのでネイティブの早さ、発音とはちょっと違う感じです。言ってしまえば先生の英語は「綺麗すぎる」んです。
一方アメリカ(EF)は教える事に慣れているベテランの先生がいます。
教え方が圧倒的に巧い。また、先生にもよると思うんですが僕の先生は基本的に教科書使わずプリントを主体として授業をしてます。
またネイティブスピーカーなので流暢さが全然違う。聞き取れない単語もちらほら。これはホントに耳が鍛えられる。
今思えば、マンツーマンだと基本的には会話になるので先生は学生のレベルに合わせて喋ってくれてたんだなぁと。なのでゆっくり、聞き取りやすいように喋ってくれるんです。
でもグループクラスだと一方的な「授業」になるので先生のペースになって結果早くなる。
大きな違いですね。
という事で、フィリピン(E-Room)・アメリカ(EF)でそれぞれ一長一短です。
フィリピンでは基礎~中級レベルを学ぶのに適していますが、それ以上を身につけたいならやはりネイティブがいる所、という感じでしょうか。
Thanks everyone for reading!